2019-05-11 羊と鋼の森 奇跡の耳が、奇跡の指が、備わっていたら、どんなに素晴らしいだろう。 目指す処は、遥かに遠い。 でも、この仕事は、ひとりでは完成しない。 相手がいてはじめて生きる。 だから、どう間違ったか、自分の耳で、自分の身体で記憶して、一歩ずつ進むしかない。 ハッキリと言葉で示せないけれど、上手く形になっていないけれど、私の中にはある。 これが 心理療法だというもの。これが臨床だというもの。 それだけで やっていけるはず。 才能が試されるような段階に、自分はまだいない。